大相撲の冬巡業は3日、長崎市内で行われた。

 芸達者な力士が、日に日にレベルアップした面白さを見せる子どもとの稽古。ご当所力士の佐田の富士のときに突然、土俵上に写真カメラマンが現れた。小結嘉風が記者から借りたものだった。佐田の富士にぶつかった瞬間に動きを止めさせて、ハイポーズ。取り終わったあとにも記念に、ハイポーズ。何度もフラッシュを瞬かせて、場内を盛り上げた。

 すると、これで芸人魂? に火がついたか、今度は豊ノ島がテレビカメラを借りて土俵上に。超異例となる土俵上で、佐田の富士への独占インタビューに成功した。

 名カメラマンぶりを見せた嘉風は「仕事がなくなったら、カメラマンになろうかな」。大笑いで見守った尾車巡業部長(元大関琴風)は「まるで吉本興業みたいだ。稽古のことを考えないで、子どもとの稽古ばかり考えてるな、あれは。でも、あの時間は喜んでもらえたらいいんだ」とうなずいていた。