大相撲秋場所(11日初日、東京・両国国技館)の横綱審議委員会による稽古総見が2日、東京・両国国技館内の相撲教習所で行われた。

 新十両から10、11勝と2場所連続2桁白星を挙げて東十両筆頭まで番付を上げた宇良(24=木瀬)は、精力的に19番の申し合いをこなして汗を流した。

 旭大星、石浦、佐田の富士ら他の部屋の10力士と胸を合わせ「普段取り慣れている方ではないので、いつもの稽古よりだいぶしんどく感じますね。これだけ多い人数の中で、それだけ多い番数を取れて良かった」と満足そうだった。

 名古屋場所で痛めた右足首については「良くないですけど、ずっと付き合っていかないといけない。調整しながらやっていきたい」。新入幕目前の地位で迎える秋場所に向けては「(幕内まで)あと1歩のところまで来た。何としてでも勝ち越して、上に上がりたいと思います」と決意を示した。

 また、秋場所から国技館内で新発売される、ドーム状の本体に水を入れて飾って楽しむ「カプセル大相撲 ハッキヨイ! スモードーム」にも抜てきされた。十両ながらグッズ商品が続々と登場する状況に「うれしい半面、顔じゃない(分不相応)というのもある。実力が見合ってくるように頑張らないといけない」と話した。