大相撲の小結高安(26=田子ノ浦)は29日、東京都江戸川区の部屋で稽古納めをした。今年1年を漢字1文字で「夢」と表した。

 三役で2場所連続で2桁勝利を挙げ、九州場所では初めて大関とりにも挑んだ。結果は7勝8敗と負け越したが「入門した当時の自分から考えたら、挑戦していることが信じられない。関取に上がること自体、夢のまた夢だと思っていた。大げさですけど、ここ数場所は夢の中にいた感じがする」と振り返った。

 それでも、これを夢のままで終わらせるつもりはない。「来年はもう1度、挑戦したい。何度でも挑戦したい。大関に上がるまで。こんなんじゃ、満足できないです」。ステージを1つ上げた2016年が終わり、今度は夢を現実にする2017年を迎える。