<AKB48in東京ドーム>◇26日◇東京ドーム
場内に響くアンコールが、次第にあっちゃんコールに変わっていく。数分かかって会場の声が完全に「あっちゃん」一色になった時、前田敦子が姿を現した。花嫁衣装のような真っ白なロングドレスの前田に「敦子」コールが降り注ぐ。
あっちゃんがMC。ドーム公演であっちゃん最後の言葉となった。
「小さいときから人見知りでした。誰かから声をかけられても、お母さんの陰に隠れてしまう子でした。ーーそんな私のためにみんなーー(声にならず)幸せでいっぱいです。正直、すごく寂しいです。でも私が自分で決めた道です。ここから歩き出したいと思います。こんな私をAKB48のメンバーとして応援してくださったみなさま。ありがとうございました。(長いお辞儀、周囲からあっちゃんコール、涙があふれる)これからもAKB48のことを応援よろしくお願いします。こんなにたくさんの方に背中を押してもらって旅立てる私は本当に幸せ者です。AKB48は私の青春のすべてでした。最後にこの曲を歌わせてください。『夢の河』」。
主要メンバー9人と前田で「夢の河」。曲中、1人ひとりと抱擁。最後は曲の内容通り船に乗り姿を消す。前田のデビュー当初のVTRがスクリーンに流れる。学校の終業ベルの音が鳴り「桜の花びらたち」。メンバーが歌う中、前田は船に乗り会場を1周する。
選抜メンバーで「ギンガムチェック」。あっちゃんを除くAKB48が全員登場し「少女たちよ」。「ファーストラビット」。
大島優子「いい顔してたよね」。
板野「引き留めたい気持ちもあるけど、前向きな気持ちで送り出してあげたいよね」。
峯岸「あっちゃんがいなくなってAKB48がダメになったって言われないように頑張っていこう」。
こじはる「あっちゃん、夢の河渡っちゃったけど、今日の打ち上げに来てくれるかな」。
(たかみな泣きながらこける)
たかみな「あっちゃんは夢の河を渡って行ったけど、私たちは、新AKB48として新たな1830メートルへ向けて歩き続けて行きたいと思います。これからも応援よろしくお願いします。会場のみんなと『AKB48』で締めたいと思います。行きますよ~。『AKB』『48』」。
大島優子「新しい門出のAKB48を祝うため、もう一丁行くぞ~」。245人全員が登場して「ヘビーローテーション」。
たかみなが最後にあいさつ。「私たちはこれから1831メートル目を歩いて行きます」。
最後までサプライズは飛び出さず、あっちゃんの「卒業式」が4万8000人に見守られ、終了した。