東京ドーム公演中のAKB48が、日本テレビ系「24時間テレビ35

 愛は地球を救う」(25、26日放送)に生中継出演することが18日、分かった。26日の午後6時台に東京・日本武道館と中継を結び、ヒットメドレーを披露する予定。グループ卒業を翌27日に控える前田敦子(21)の表情が全国に届けられることになる。アイドル史に残るメモリアルステージの一部を全国のファンが目撃することができる。

 東京ドームにいるAKB48は、同番組の企画コーナー「私に未来をくれた日本の名曲」に登場する。同局が「苦しかった時、つらかった時に勇気、希望をくれた歌」を視聴者に募集したところ、多数のリクエストが、AKB48の曲に集まった。番組と東京ドーム公演が重なっており、出演は無理だと思われたが、同局の熱心な交渉が実り、実現にこぎつけた。

 生中継は、同番組の生放送の拠点となる日本武道館と東京ドームを結ぶ。AKB48は多くのヒット曲を持つが、同コーナーでは、そうしたヒット曲を歌い継ぐメドレー形式で歌を全国に届ける予定になっている。

 今回の生中継は、AKB48ファンにとってはもちろん、前田敦子ファンにとって、これ以上ない貴重な機会となった。前田は翌27日に東京・秋葉原のAKB48劇場で行う公演を最後に同グループから卒業する。東京ドーム公演は、24日から26日まで3日間行われるが、前田にとって多くのファンと時間を共有できる最後の舞台とも言える。前田はブログにも「ドームではしっかり…、私にはやっぱり無理かも…」とつづるなど当日は涙を抑えることはできそうもないことを、今から感じている。今回の生中継では、そうした前田の表情、しぐさ、言葉を画面を通して感じ取ることができる。

 そもそも東京ドーム公演は、AKB48メンバーにとっても、結成当初からの夢だった。全国区に上りつめ、ようやく実現にこぎつけたメモリアルステージだ。当日会場に足を運ぶことができない全国のファンにとって、一部とはいえ、会場の熱気がそのまま届く今回の生中継は、見逃せないものとなりそうだ。