米アカデミー賞外国語映画賞を受賞した「おくりびと」に出演した山形交響楽団が24日、山形県議会の創設130周年を記念して本会議場で演奏した。映画にも出演した指揮者の飯森範親さん(45)が演奏に先立ち「わたしたちもアカデミー賞受賞に貢献できたかな」とあいさつすると、議場は大きな拍手に沸いた。

 飯森さんはあいさつで「滝田洋二郎監督には演奏シーンをかなり長く使ってもらった」とにっこり。演奏後には記者団に「おめでとうと伝えたい。山形が注目を集め、風が吹いている」と喜びを語った。

 この日は映画で演奏したベートーベンの交響曲第九番ではなく、春の雪解けをイメージしたというモーツァルトの曲などを約15分間、演奏。県議や傍聴席の県民らが静かに聴きいった。(共同)