イランでスパイ罪に問われ3カ月半拘束された後、釈放され帰国した日系米国人記者ロクサナ・サベリさんが製作に協力した映画「ペルシャ猫を誰も知らない」が23日、第62回カンヌ国際映画祭の「ある視点」部門で特別賞を受賞した。

 映画は、サベリさんの婚約者であることを明らかにしたイラン人のバフマン・ゴバディ氏が監督。授賞式でゴバディ監督は「とてもうれしい。観客の反応に勇気づけられた」と喜びを語った。

 「ペルシャ猫を誰も知らない」は、西洋文化への規制が厳しい現在のテヘランを舞台に、ひそかにバンドを結成して当局の目を逃れながら音楽活動を続ける若者たちを描いた。当局による現実の規制がある中で、監督によると、撮影も17日間でゲリラ的に行われたという。

 ゴバディ監督は「この映画がイランで公開されることは100%あり得ない」と、先に語っていた。