オダギリジョー初監督作品、映画祭に出品
オダギリジョー(32)の初監督長編映画「さくらな人たち」(今春公開予定)が、オランダ・ロッテルダム映画祭に特別招待作品として出品されることが8日、分かった。多忙な俳優業の合間を縫って、3年越しで昨年11月に完成させたばかり。海外映画祭の常連で俳優としての評価は高いが、監督としての才能にも世界中から注目を集めそうだ。
オダギリは映画監督を志した時期もあるなど、映画への思い入れは強い。趣味で短編映画を製作したことはあったが、「さくらな人たち」は初めての長編作品。監督のほか、脚本、撮影、編集、音楽を手掛けた。撮影は06年夏で、昨年11月に完成させるまで、2年以上かかった意欲作だ。
オダギリは昨年、3本の海外主演作の撮影を行った。1月は韓国映画「悲夢」(2月7日公開)の撮影で韓国へ。3月は中国・ブラジル・日本合作映画「Plastic City」(3月公開)の撮影でブラジルに渡るなど、半年近くを海外で過ごした。多忙な俳優業の合間を縫って、編集作業を行った。
映画は3人の男たちが幻の桜を目指すファンタジックなロードムービー。主演には、小学生時代の同級生で、お笑いコンビ次長課長の河本準一(32)を抜てきした。河本と久々に電話で話すうちに、ふと書き進めていた作品への主演起用を思い付いたという。当時、河本は演技経験がなかったが「主人公は普通の人で、笑いを作る部分がない。河本くんが突き進む道とは対極なので、違う河本くんが見られると思って」と起用理由を説明した。
ロッテルダム映画祭は、世界中の新しい才能にいち早く注目することで広く知られている。日本人監督作品も上映されており、鈴木清順監督、三池崇史監督、北野武監督らの作品も早くから上映されている。
オダギリはカンヌなど3大映画祭に出演作が出品され、何度も足を運んでいる。「今までも素晴らしい経験でしたが、どれも連れて行っていただいたもの。今回は自分の監督作で、しかも初めて作ったもの。しかも、オリジナリティーある監督が顔を並べるロッテルダム映画祭で上映できるのがうれしい」と喜んだ。すでに、オダギリ人気が高い韓国での公開が決定している。
今月26日に同映画祭で特別上映されるが、オダギリも出演した河原さぶや山田浩らとともに出席する予定。「低予算映画でギャラはお小遣い程度。違う形で恩返しできるのは意味があること」と心待ちにしている。
[2009年1月9日8時13分 紙面から]
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