福島県の青果物をPRするイベントが都内のスーパーマーケットで行われ、桃の高級品種「あかつき」や、夏野菜のキュウリなどが無料配布された。

 今も東京電力福島第1原発事故の風評被害で苦戦を強いられている福島県の農産物に関し、県職員らが安全性をPRした。出荷まで何重もの放射線検査が行われ、キュウリの場合、99・7%が「検出なし」。残りも、国が定める安全基準をクリアしている。

 桃の「あかつき」は、8月上旬~中旬に出荷の最盛期を迎える高級品種。生育期に雨が少なかった今年は甘く育ったという。桃を受け取った参加者たちは「大きくて、見た目も美しくておいしそう」「安全への取り組みもよく分かった」などと話した。

 県担当者は「福島の農産物に関しては、今も『大丈夫か』と心配される方がたくさんおられるが、基準値以下の安心、安全なものを消費者の皆さまに提供している。味には自信があるので、安心してお召し上がりください」と話している。