肉眼で観察できる程度に明るくなってきた「アイソン彗星(すいせい)」の様子を、倉敷科学センター(岡山県)の三島和久学芸員が16日未明、撮影した。三島さんは「ここ数日で一気に明るくなり、5等級に達している。双眼鏡を使えば、尾を引いているのが分かる」と言う。

 彗星は明け方に、東の低い空にあるおとめ座の1等星「スピカ」の近くで見つけられる。白く輝き、尾が上向きに広がっているのを確認できるという。11月下旬に太陽に最接近する。

 三島さんは「19日ごろまでは、スピカを目印にすると彗星が見つけやすい」と話している。