岡田准一(34)主演の「永遠の0」が、最優秀作品賞、最優秀主演男優賞を含む正賞8部門を受賞した。

 戦時中、生きて帰ることに執着していたはずのゼロ戦パイロット(岡田准一)が特攻を志願した理由を、現代を生きる孫(三浦春馬)が探ることによって、命の重さと家族の大切さを知る感動ドラマ。大トリの最優秀作品賞受賞が発表されると、出演者やスタッフが壇上に上がった。三浦は「この作品に参加できたことを光栄に思う」、井上真央(28)は「監督や岡田さんを始め、作品にかける思いが強かった作品なのでうれしい」と、喜びを語り合った。

 興行収入も87・6億円で、14年の邦画では興収1位の大ヒットを記録した。最優秀監督賞も受賞した山崎貴監督(50)は、「エンターテインメントなので、たくさんの人に愛してもらえてうれしい」と感無量の面持ちだった。

 同作はほかに美術賞、撮影賞、照明賞、録音賞、編集賞の正賞各賞を受賞。さらに、岡田がニッポン放送「オールナイトニッポン」の聴取者投票による話題賞(俳優部門)も受賞した。