神戸発6人組アイドルグループ、KOBerrieS♪(コウベリーズ)の巽万柚菜(20)が30日、神戸市で行われた「卒業ライブ」に出演し、涙した。

 14曲目の「絶対最後乃恋宣言」が終了すると、巽が各メンバーへ思いを伝えた。キャプテン間中芽衣(20)への言葉の時、感極まった。副キャプテンを務めたことがある巽は「何言おう…」と言い、約5秒間の沈黙後、切り出した。「(私は)人見知りで、最初は芽衣が怖くて、仲良くなるとは思わなかったけど、今では大親友です。メンタルが弱い芽衣をみんな、助けてあげてね。これからもラブラブしようね」。この言葉を聞いた間中も号泣した。巽の担当色の「赤」は、今後、間中が引き継ぐという。

 さらに、巽はコウベリーズとしての約3年間の活動も振り返った。「人前で話すことが苦手だった私が、大学の発表などでも、緊張せずに話せるようになりました。これもコウベリーズがあったからで、ここまでしてくれたのはファンの方やスタッフさんのおかげです。感謝しています。ありがとうございました」と、感謝の言葉を伝えた。

 サプライズもあった。新曲「チグハグコミュニケーション」(9月2日発売)をプロデュースした神戸市出身のガガガSP山本聡(33)が卒業の祝福に駆けつけた。山本がギターを務め、コラボが実現した。メンバーもライブ中、巽が好きな熊のTシャツや熊のお面をかぶり、盛り上げた。

 エンディング曲「未来少年少女」では、来場者約400人が赤のサイリウムを大きく振り、会場が(巽の呼び名である)“ななカラー”一色になった。