演歌歌手氷川きよし(37)が2日、東京・品川区の五反田ゆうぽうとで行った昼公演で、通算2000回コンサートを達成した。

 01年7月の単独初公演から足かけ15年。「最初は緊張してお客さんの顔を見ることもできなかった」という。翌年、初の全国ツアーを行ったが、成功させる自信がなく、最初は実施を断った。それほど、自分に自信と余裕がなかったとこの日、振り返った。

 今では、演歌界をけん引する若手の1人に成長した。この日は、新曲「愛しのテキーロ」を初披露。これまでにないラテンのリズムに乗ったラブソングで、胸の大きく開いたシャツを着て、腰を何度もくねらせ、ファンを何度も沸かせた。「気持ちよかった。快感です」と納得の笑顔を見せた。

 今後の目標は「1万回公演。命ある限り歌い続けたい」と話した。

 30代になって、自分の時間が持てるようになったといい、先月中旬、夏休みを取って3泊4日で仲間たちと海水浴に行った。「海に入った途端にクラゲに刺された。悔しいから、捕まえて食べてやろうと思いましたよ」と真っ黒に日焼けした肌で笑わせた。