松嶋菜々子(42)が7月スタートのフジテレビ系連続ドラマ「営業部長 吉良奈津子」(木曜午後10時)に主演することが19日、分かった。連ドラは、13年「救命病棟24時 第5シリーズ」以来3年ぶり。仕事と家庭の両立に奮闘する等身大の女性を演じる。広告代理店の元売れっ子クリエーティブディレクターで、40歳直前に結婚し、出産と育児休暇をへて3年ぶりに職場復帰したという設定だ。

 私生活でも、12歳と8歳の娘を育てるママ。最終回に視聴率40・0%を記録した11年「家政婦のミタ」に主演するなど文字通り家事と仕事を両立させている。松嶋はヒロインについて「女性の社会進出、産後復帰、そして家庭と仕事両立など、今の時代を生きる等身大の女性です」と話す。牧野正チーフプロデューサーは「数々の役柄を時にチャーミングに、時にシリアスに演じてこられた松嶋さんだからこそ、働く女性代表として、全ての女性にエールを送るような存在になっていただける」と起用理由を明かした。

 脚本は同局ヒットドラマ「昼顔」などで知られる井上由美子氏。松嶋にとって13年「ラッキーセブン・スペシャル」以来のタッグ。「久しぶりにご一緒させていただく井上先生とすてきな共演者の皆さまと、たくさんの方に共感していただけるような作品にしていきたいと思います」と話す。

 松嶋にとってフジテレビ系の連続ドラマは思い入れが深い。夫の反町隆史(42)と共演した「GTO」や平均視聴率26・4%(最高視聴率34・2%)を記録した「やまとなでしこ」、99年からシリーズが15年間続いた「救命病棟24時」などヒット作が多数ある。また最近10年間は「家政婦のミタ」「救命病棟24時」などのクールな役が続いていたが、久しぶりに感情豊かにドタバタする松嶋が、見られることになりそうだ。