米人気スパイ映画「007」シリーズで6代目ジェームズ・ボンドを演じる英俳優ダニエル・クレイグ(48)が、今後2作品の出演料として1億ドルを提示されたにも関わらず、出演を断ったと報じられ、ボンド役引退が濃厚となった。

 クレイグは「007 カジノ・ロワイヤル」(06年)でボンド役に抜てきされ、「慰めの報酬」(08年)「スカイ・フォール」(12年)「スペクター」(15年)の4作品に出演。あと2作品契約が残っているとも伝えられているが、前作公開直後から降板を示唆するコメントをしていた。

 英デーリー・メール紙によると、製作サイドはクレイグを引き留めるために多額のオファーを出したが、金額の問題ではなかったようで、「もう疲れた」と首を縦にはふらなかったという。クレイグは歴代ボンドの中でも、もっとも高いギャラをもらっていたと言われている。7代目ボンドには、映画「マイティ・ソー」シリーズで知られるトム・ヒドルストンや初の黒人ボンドとなることが期待されるイドリス・エルバなどの名前があがっている。(ロサンゼルス=千歳香奈子)