アメリカの薬物依存は、非常に深刻な状態にある。アメリカ国立衛生研究所の2016年の調査によると、12歳以上の国民のうち、10%近くが前月に違法薬物を使ったと回答。10代後半から20代の使用率が最多で、薬物に依存する人口は増えている。中でも、州によっては合法になっているマリフアナ(大麻)の服用が多い。
薬物の問題は、ハリウッドでも深刻である。大成功の反面、失敗の多いエンターテインメント業界はプレッシャーやストレスが付き物。人気歌手のデミ・ロヴァート(23)も、ディズニー・チャンネルでキャリアを成功させる一方、危険な生活を送っていた。薬物依存症の父親と摂食障害やうつ病を抱えた母親という家庭で育ったデミは軽い交通事故で鎮痛剤を飲んだことをきっかけに薬物依存に陥ってしまう。これがエスカレートし、ついにはコカイン(ドラッグの一種)なしで30分も持たなかったため飛行機にも持ち込んでいた過去を米TV番組「アクセス・ハリウッド」のインタビューにて告白している。
その後デミはリハビリ施設に入り、薬物依存症を克服。デミのように薬物問題を抱えるセレブは少なくない。2013年にはドラマ「glee」に出演していた俳優コーリー・モンテースさんが薬物中毒により、31歳で亡くなるという悲しい事件があった。しかし、薬物依存を克服したセレブも数多くいる。映画「E.T.」(82)で子役としてブレイクした女優ドリュー・バリモア(41)は、9歳からアルコール、10歳から薬物に手を出していたが、リハビリ施設で依存症を乗り越え、今では二児の母親。女優アンジェリーナ・ジョリー(41)も、国連の活動を始めるまでは深刻な薬物依存で、自殺を図ったこともあると明かしているが、現在は大家族を抱えながら世界中の人を助ける活動をしている。
このような人気セレブの依存症からの復帰は、同じ問題に苦しむ世界中の人々にとって励ましとなる。デミは、米雑誌「American Way」のインタビューで、「私のおかげで、アルコールや薬物をやめることができたと言ってくれる若い女の子がたくさんいるの」と明かし、同じような問題を抱える人の助けになることの喜びを語っている。
若者の薬物使用が増加するアメリカ。自分自身も依存症を乗り越えたセレブたちが、一人でも多くの人が周りに助けを求め、問題と向き合えるように呼びかけている。【ハリウッドニュース編集部】



