「2016神宮外苑花火大会」が20日、東京・神宮球場などで開催された。主催する日刊スポーツ新聞社の70周年を記念した大会で、神宮球場ではAKB48らがライブを行った。

 AKB48がどしゃぶりの雨の中で伝説を残した。本番直前、ゲリラ豪雨が襲ってきたが、ステージに設置されたテントを、自分たちの意思で撤去した。「皆さ~ん!! 雨なんて吹き飛ばして行きましょ~!!」。渡辺麻友(22)がびしょぬれの髪を振り乱して叫んだ。「ヘビーローテーション」「ポニーテールとシュシュ」「Everyday、カチューシャ」とヒット曲を惜しみなく熱唱した。

 総監督の横山由依(23)は「皆さん、寒くないですか? ごめんなさい、ゆきりんさん(柏木由紀)という雨女がいまして」と笑わせながらも「こんな雨の中、皆さんと過ごせるなんてそうはないので、2016年夏の思い出にしましょ~!」と鼓舞した。

 新曲「LOVE TRIP」や「恋するフォーチュンクッキー」などヒット曲を歌いつないでいくと、渡辺の意気込み通り、雨雲は吹き飛んだ。アイドルの気迫が、大会中止を回避させた瞬間だった。

 AKB48の出演は、7年前、チームBとして軟式球場ステージで歌って以来2回目。初登場の神宮球場で、大会37年の歴史の中でも伝説に残る名パフォーマンスを刻み込んだ。