来年1月24日で3年の任期満了となるNHKの松本正之会長(69)が5日、都内で行われた定例会長会見で、3年の任期満了後、続投する意思がないことを表明した。

 松本会長は「私の任期は来年の1月24日まで。そこまで私の務め」とした上で、続投について「経営委員会でも人選をしている。その中からいい人を選んでやってもらえたらいい。(その中に)私は入っていない。候補者として任期以降はやるということにはならないと自分自身は考えている」と語った。

 10日の経営委員会で次期会長の人選が議題になる予定。経営委員会から続投の要請があっても「私は1月24日までの任期をまっとうする。それ以降は、いい人が候補になると思う。そういう方が、公共放送の発展に尽くしていただけたらいい。世の中には人材はいっぱいいる」とした。また「やるべきことはやった。一定の役割を果たした」とも話した。2期目をやらないことは就任当初から考えていたようで「就任は女房に相談しないで決めた事情もある」と明かした。

 今年でNHK紅白歌合戦出場50回となる北島三郎が今回で紅白を卒業することについても言及した。「具体的には聞いていないが、私たちの年代には、日本が上昇、成長していく過程において背景になった演歌、という思いを持っている。ここまで頑張ったのは素晴らしい。紅白に出る、出ないにかかわらず北島さんの歌はこれからも生きていく。素晴らしい歌を歌った素晴らしい方」と語った。