作家の乙武洋匡氏(38)が22日、今年3月に埼玉県富士見市で起きたベビーシッター事件をめぐり、ネット上で議論を繰り広げていた新党大地代表の鈴木宗男氏(66)との対談が実現しなかったことを自身のTwitterで報告。

 結果的に対談を断った形の鈴木氏に対し、乙武氏は「威勢のいい言葉は何だったのか」と挑発的にコメントした。

 マンションの一室で男児の遺体が発見され、ベビーシッターの男が逮捕された事件をめぐっては、母親がネット上で知った面識のないベビーシッターに幼い子どもを預けたことに対し、さまざまな意見が飛び交った。鈴木氏も自身のブログで「自分の子供を簡単に知らない人に預ける、あまりにも安易なやり方に何とも無神経と言わざるを得ない」と母親を批判した。

 この鈴木氏の発言を受け、乙武氏が自身のTwitterで、「政治家がすべきは母親叩きではなく、母親がそうせざるを得ない社会状況を改善することでは」と反論。すると今度は鈴木氏が乙武氏に対し、「子供を3日間も預けるなら身元やベビーシッターとしての信用等、念には念を入れて預けるのが普通で、どの親でも考えるのが当たり前でないか。『政治家による母親叩き』と短絡的な表現で私の認識・受け止めを批判するのは迷惑千万である」などと再反論した。

 そして鈴木氏は直接対談を提案し、乙武氏もそれに同意していた。

 しかし、その対談の場は設けられなかったと、乙武氏はTwitterで報告。「鈴木宗男氏との対談、一カ月ほどお待ちしていたが、結果的に『調整できませんでした』との回答」と、経緯を説明するとともに、「宗男氏がブログに書かれていた『乙武氏と駒崎氏に言いたい。ツイッターとかではなく、顔を合わせて平場で話をしようではないか』という威勢のいい言葉は何だったのか」と、対談が実現しなかった悔しさをにじませている。