覚せい剤取締法違反などの罪に問われ有罪が確定した歌手ASKA(56)と愛人関係で、覚せい剤を使った疑いで逮捕された栩内(とちない)香澄美被告(37)が9日午後、保釈された。

 午後4時44分、東京・小菅の東京拘置所から出てきた栩内被告は、かすかにほほ笑みながら、小走りで迎えのワゴン車に乗り込んだ。茶のめがねをかけ、白のカットソー、水色のジーンズを着ていた。荷物は、スーツケースと段ボール箱3つだった。

 納付した保釈金は300万円。前日8日に、検察側は決定を不服として、東京高裁に抗告していたが、裁判所は、被告に証拠隠滅、逃亡の恐れがないと判断して保釈を決定した。

 栩内被告の第3回公判は今月2日に行われ、初公判から一貫して無実を主張している。次回公判は21日に行われる。