NHK定例会長会見が8日、都内で行われ、籾井勝人会長(71)が、平均視聴率が13年の44・5%から2・3ポイント下がった昨年末の紅白歌合戦について「下がっても42・2%とっている。誤差の範囲。今の世の中では高い」と語った。大規模な生番組をきっちり放送する実力を「世界に対する誇り」とし、「間違いなく続けます」と、紅白の継続を明言した。

 一方、お笑いコンビ爆笑問題が、NHKのバラエティー番組に出演した際、事前に用意していた政治家についてのネタをNHK側から没にされた問題で、NHK広報局長は「出演者と通常の演出の打ち合わせをしたにすぎない」と説明。内容については言えないとした。この問題を報道で知り、関与していないという籾井会長は一般論として「公共放送で、視聴者もいろんな方もいる。お笑いの人のギャグで、ある個人に打撃を与えるのは品性がないと思う。やめた方がいい」とした。一方で、あらためて政治風刺と表現の自由の問題について考えを問われると「ケース・バイ・ケース」とした。