役所広司(58)が28日、主演映画「渇き。」(中島哲也監督)公開記念舞台あいさつで、小松菜奈(18)中谷美紀(38)橋本愛(18)ら共演した女優陣に“公開謝罪”した。

 劇中で元刑事のろくでなしおやじを演じたが、中島監督に「もっと暴力的に」と言われ、女優陣に荒っぽい暴力を振るったという。右隣の中谷を横目に「山の手の奥さんみたいな人に、乱暴するのはつらかった。全ての女優さんに暴力を振るった…胸が痛みますね」と恐縮した。

 ただ、そんな暴力シーンの中で、橋本にスタンガンでやられるシーンでは、逆に役所がケガをしたという。「スタンガンは、電流は流れないけれど(電極の)針はついていた。何回もテストをやって、撮影後にお風呂に入って、何か痛いと思ったら、いくつかの傷が」と苦笑い。すると橋本も「私も次の日(腕に)アザが出来てました。おあいこです」と応戦した。

 さらに役所は「(アザは)俺がつかんだヤツだ。でも(安全を考慮し、着けた)プロテクターを外して蹴ってくれる。うまいよね。『ここだよ』って言っても外す。本当の痛みって、こんなものなんだな」と、橋本の絶妙なキックが痛かったと告白。橋本は「プロテクターを信用して、どこに当てても痛くないと思った。知らなかったんです」と逆謝罪した。