タレントのマルシア(39)が20日、都内で音楽評論家や記者、テレビ・ラジオ局音楽番組スタッフを集めて、コンベンションライブを行った。22日に10年ぶりの新曲「Yours~時のいたずら~」を発売する。同様のライブは新人歌手のお披露目の場として開催されることは多いが、10年ぶりとはいえ実績のある歌手が行うのは珍しい。

 デビュー当時は「ふりむけばヨコハマ」のヒットで多くの新人賞を獲得したが、最近はバラエティー番組やミュージカルでの活動が多かった。それでも「39になって、大人の歌を歌いたいと思った。昨年のテレサ・テンさん追悼ライブで拍手をたくさんもらった。テレサさんが背中を押してくれた」。

 同じ作曲家猪俣公章氏(享年55)の門下生で先輩にあたる坂本冬美(41)も駆け付け「マルちゃんおかえり。やっと本当の居場所に帰ってきたね」と声を掛けられた。「初心に帰って、魂で歌います」。涙の再スタートになった。