東京の自宅マンションで24日に死亡しているのが見つかった元タレント飯島愛さん(享年36)について25日、警視庁渋谷署は死後約1週間が経過していたと発表した。この日午前に行政解剖を行い、遺体の腐敗状況などから推定した。自宅内には数種類の薬物が見つかったが医師の処方によるものだった。同署では死因を特定するために、引き続き病理検査を行う。

 クリスマスイブに、ひっそりと発見された飯島さんの死因を調べるため、渋谷署はこの日、行政解剖を行った。遺体の腐敗状況などから「死後約1週間と推定できる」と発表したが、死因の特定には至らなかった。見ただけで分かる所見がなかったためで、引き続き、血液や胃の内容物などを詳細に調べる病理検査を行う。

 同署などによると、遺体が発見された自宅マンションには、風邪薬や睡眠導入剤など数種類の薬品があった。睡眠導入剤は医師が処方したもので「驚くほど大量にあったわけではない」という。同署では病死か自殺の可能性が高いとみており、薬物の服用と死亡との関連を慎重に調べている。遺書は発見されていない。

 また、飯島さんの家族が遺体の発見された24日に亡き娘と対面していたことも分かった。テレビ取材に応じた父親は、生前の飯島さんに最後に会ったのが「今年2月に親族の法事だった」として「その時は元気でした。ショックです」と言葉少なに話した。

 飯島さんは昨年3月に芸能界を引退した後は、表舞台にはほとんど姿を見せず、ファンとの“接点”はブログがほとんど。そのため、この日、最後に書き残した今月5日のブログへの書き込みは2万件を超えた。異例のアクセス数のほぼすべてが、突然の死を悼むコメント内容だった。

 [2008年12月26日8時3分

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