韓国の女性タレント、チャン・ジャヨンさんが自殺した問題で、警察当局は2日、日本に滞在しているチャンさんの所属事務所の前代表(40)について、暴行や脅迫などの容疑で逮捕状を請求した。聯合ニュースが伝えた。

 チャンさんの自殺をめぐっては、チャンさんが自殺直前に「(所属事務所から)酒の席や夜を共にする接待を強要された」と訴える内容のメモを残していたと韓国メディアが報道。警察は当初、うつ病などが自殺原因と結論付けていたが、所属事務所の家宅捜索を行うなど再捜査に乗り出していた。

 同ニュースによると、警察当局者は、逮捕状が出れば、日本の警察の協力を得て前代表の身柄を拘束し、日韓犯罪人引渡条約に基づき韓国へ移送するとの見通しを示した。酒席のほかの出席者についても、違法な行為がなかったか調べる方針としている。前代表は、韓国メディアに対して容疑を否認、「いつでも帰国する用意はある」と話している。

 [2009年4月3日7時53分

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