AKB48前田敦子(19)が、日本テレビ系新ドラマ「Q10(キュート)」(10月スタート、土曜午後9時)で初ヒロイン役に挑戦することが17日、明らかになった。学園に現れた謎のロボット少女役で、プログラミングされた感情機能で周囲に影響を与えていく。機械ならではのズレたリアクションも見どころで、前田は「わくわくしています」と意欲をみせている。

 物語は、佐藤健(21)主演の青春学園ドラマ。訳あって人生をあきらめてしまっている主人公、平太が謎のロボット少女と出会い、感情を教えていく中で自らも成長していく過程を描く。ロボット少女Q10でヒロイン役に初挑戦する前田は「ロボットの役と聞いて、未知の世界に緊張していますが、わくわくもしています」。さっそく役作りに取り組んでいるという。

 Q10は見た目は普通の女の子だが、体につなぎ目があったり、ポッチがあったりという機械ならではのボディーを持つ設定。メンテナンスのため体の一部が開いたり、充電したりという不思議な行動パターンも描かれる。心はなく、表面的な感情はすべてプログラミングされたもの。3歳児ほどに初期設定された感情が平太を通して上書きされ、成長していく。何かと世話を焼く平太との、どこかズレた“恋愛”も見どころとなる。

 河野英裕プロデューサー(42)は、前田の起用について「Q10は機械ならではの驚くべき行動論理をみせるので、演じる人の面白さが決め手になる。前田さんは普段の言動を見ていても優等生的なことは言わないし、いい意味で現実世界とズレている雰囲気が魅力。Q10のおかしさを表現できる人だと思った」と話している。

 これまでAKB総出演のドタバタ学園ドラマなどで主演経験のある前田だが、ゴールデン枠の連続ドラマでのヒロイン役は初めて。「こような作品に参加できてうれしいです。面白くてちょっぴり切ない、家族みんなで楽しんでいただける作品にしたい」と抱負を語る。脚本は「すいか」「野ブタ。をプロデュース」などを手掛けた木皿泉さん。河野さんは「木皿さんの世界観が反映された。今までにないロボットヒロインを描きたい」と話している。

 [2010年8月18日8時48分

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