美輪明宏(75)に密着したドキュメンタリー番組がフランスで制作され、今月22日にフランスのテレビ局で放送されることが15日、分かった。タイトルは「MIWA

 A

 la

 Recherche

 du

 Lezard

 Noir(美輪

 黒蜥蜴を探して)」。フランスのドキュメンタリー番組専門チャンネル「シネ

 シネマ」で放送される。

 撮影したのは若手ドキュメンタリー監督のパスカル・アレックス・ビンセント氏(32)。フランスのDVD会社に勤務していた時に日本映画買い付けのため数多くの日本映画を見ていた中に美輪が主演した「黒蜥蜴」があった。パスカル監督は美人の女賊黒蜥蜴を演じた美輪に「いったいどんな人なのだろうか」と強い興味を抱き、美輪を主人公にしたドキュメンタリー制作を決めたという。

 資金集めに奔走した末、一昨年12月に来日し、美輪に密着取材した。首都圏で行われたコンサートを取材し、楽屋やステージの美輪に密着したほか、ファンにもインタビューを行った。また、自宅や赤坂プリンスホテルでの美輪のロングインタビュー、美輪と親しいイラストレーター横尾忠則氏や関係者にも取材している。

 美輪はパリでリサイタルを行うなど、主演映画や歌を通してフランスでもよく知られた日本人で、ドキュメンタリーにも関心が高まっている。美輪の出演した映画やコンサートの映像なども収められた完全版は65分だが、放送では時間の関係で55分に短縮される。今後は完全版を各国の映画祭などに出品する予定のほか、来年にも日本に逆輸入しDVD発売やイベント上映なども計画している。美輪はすでに完成したドキュメンタリーを見ており「まあまあじゃないの」と合格点を与えたという。

 [2011年1月16日8時27分

 紙面から]ソーシャルブックマーク