NHKの朝の報道番組「NHKニュースおはよう日本」の平日キャスターを務める鈴木奈穂子アナウンサー(30)が結婚することが2日、明らかになった。関係者によると、10月に親しい知人らに結婚が決まったことを報告していたという。相手は30代の一般男性という。鈴木アナは、清楚(せいそ)なルックスと親しみやすいキャラクターでお茶の間から人気を得ている。結婚後も仕事を続ける予定。

 NHKの朝の顔が、全国に幸せな笑顔を届けることになった。関係者によると鈴木アナは、10月に入って親しい知人らに「結婚することになりました」と、幸せそうに報告していたという。相手は同じ年ごろの30代男性で、都内の企業に勤務する会社員という。これまで、交際報道はほとんどなく、学生時代の親しい友人との関係が報じられたぐらいだった。局内でも交際について知る人も少なく、結婚さえ、まだあまり知られていないようだ。

 鈴木アナは、NHK朝の顔であり、同局を代表する女性アナウンサーだ。現在も、エース級のアナウンサーが担当してきた「NHKニュースおはよう日本」の平日のキャスターを務めている。爽やかな笑顔と明るい性格、清潔感あふれるルックスは、性別を問わず、幅広い視聴者の人気を得ている。同番組内の「街角情報室」のコーナーでは、鹿島綾乃アナ(40)とのクスッと笑える掛け合いが評判で、鹿島アナのツッコミにたじろぎながらも切り返す様子が印象的。素顔が垣間見えるようで、視聴者に親近感を抱かせている。出勤前に自宅で同番組を見ることを楽しみにしている男性も多いという。

 3月に発表された週刊誌のアンケートでも、「好きな女性アナウンサー」のランキングで12位に入っている。明石家さんまも、昨年のフジテレビ系「27時間テレビ」の中で「気になる女性ランキング」のコーナーで鈴木アナを6位にあげ、「お付き合いしたい。できれば再婚したい」などと絶賛していた。

 局内でも、アナウンス技術を高く評価されている。同局関係者は「原稿を正確に読む力と伝わりやすい発音などアナウンス技術が素晴らしい」と話す。10年には同局を代表して「地上デジタル大使」に就任し、民放各局の人気女性アナウンサーと肩を並べてキャンペーン活動に励んだ。スポーツ番組の経験もあり、今年はロンドン五輪の現地キャスターに起用され、メダリストへのインタビューや閉会式の実況など大仕事をこなした。

 同局広報部は鈴木アナの結婚について「プライベートなことなのでお答えできることは何もありません」としている。同局では7月に小郷知子アナ、9月に小野文恵アナ、10月に堀潤アナが結婚したばかり。NHKに幸せな話題がまた1つ増えた。

 ◆「NHKおはよう日本」

 93年4月の放送開始から女性アナウンサーが出演。初代メーンキャスターは小谷真生子と草野満代で、小谷は前身「NHKモーニングワイド」の日曜キャスター、草野は平日キャスターを務めた。2人の登場は午前6時以降。通勤前に自宅で見るのを楽しみにしていた人も多かった。2人とも同番組の出演で全国区となり、フリー転身につながった。以降も有働由美子、久保純子、青山祐子ら人気や実力を兼ね備えたアナウンサーが起用され、それぞれフリー転身や人気番組の司会をするなど現在も活躍中。土曜、日曜や祝日も放送している。視聴率は民放の情報番組と拮抗(きっこう)しており、日によっては10%を超えることもある。