ビートたけし(66)が、富士山噴火を研究するテレビ朝日系特別番組で司会を務めることが8日、分かった。世界文化遺産登録に沸く富士山だが、今も火山活動が続いている。番組では最後の噴火となった約300年前の宝永大噴火と同規模の噴火をCGで映像化するなど、たけしの司会で「21世紀の富士山大噴火」を追求する。9月22日(関西は23日)に放送する。

 近く収録する特別番組は「たけしの富士山大研究

 大噴火20XX」(9月22日午後2時、関西は同23日午後2時)で、静岡朝日テレビが制作する。今年35周年を迎える同局は11年3月の東日本大震災後、にわかに注目された富士山噴火をテーマにした記念番組制作を準備。司会として同年末にたけしと交渉を開始した。9本のレギュラー番組を持つ大物への地方局の依頼は冒険だったが、企画書の改訂を繰り返し、昨年6月に承諾された。

 それだけたけしも富士山噴火に興味を持っていた。昨年5月、火山学の権威で京大の鎌田浩毅教授と雑誌の企画で対談。地震や噴火のメカニックや、地震学者の間で2020年代の発生が予想される東海、東南海、南海地震が連動した場合、富士山が噴火する可能性が高いことを認識していた。鎌田教授も番組の監修として出演する。

 番組では最後の噴火となった1707年の宝永大噴火が現在発生した場合を想定した映像も制作。当時は火山灰が江戸にまで降下したことから、ライフラインが寸断される首都圏の様子などを伝える。

 6月末に世界文化遺産登録され、明るい話題に包まれる地元局が、大きく視点を変えて富士山に迫る。渡辺一史統括プロデューサーは「美しい富士山には危険な一面もある。噴火はめったに直面する災害ではないだけに、パニックにも陥りやすい。少しでも知識を持っていただければ『備え』もできることを、たけしさんとともに伝えたい」と話している。