歌手稲垣潤一(60)が、楽天エース田中将大投手(24)に続いて「世界記録」を目指す。女性歌手とのデュエットカバーアルバム「男と女4~アンコール~」(10月23日発売)をリリースすることが決定。2008年の初作から「男と女」シリーズ4枚目になる。

 3作目でデュエット曲数の日本記録(28曲)を持っていた石原裕次郎さんを抜き、日本新記録を樹立した。今作でそれを44曲まで更新したが、「世界には100曲以上デュエットしているウイリー・ネルソンがいますから。まだまだ」と謙遜。その上で「僕も5枚目、6枚目と(カバーアルバムを)出して、マー君にあやかって、これからもギネスを目指してデュエットしていきたいね」と話した。

 仙台出身の稲垣は、さとう宗幸、ハウンドドッグの大友康平、俳優中村雅俊、女優涼風真世らも名を連ねる楽天のファンクラブ名誉会員。出身中学はKスタ宮城の目の前にある。「遊んでたエリアです。マー君はすごい。おらが街のヒーロー。メジャー行くんですかね?」と興味津々に話した。

 「男と女4」では、鈴木聖美と山下久美子と初共演。鈴木とはアン・ルイスの「グッド・バイ・マイ・ラブ」、山下とは山口百恵さんの「ロックンロール・ウィドウ」を歌った。「鈴木聖美さんのようなソウルフルな歌唱の方とデュエットは初めて。『あっ、これははまるな』と思った。想定通り、すごいテイクに仕上がってます。ロックンロール・ウィドウは山下久美子さん以外考えられなかった。いい仕上がりになった」と声を弾ませた。

 音楽活動以外にも精力的で、10月30日に初の著書となる自伝小説「ハコバン70’s」を出版する。地元の仙台でバンド仲間と夢を追い、日本を代表するボーカリストになるまでの物語。60歳でも気力は、マー君に負けず充実している。【山田準】