吉永小百合(69)が初プロデュースした映画「ふしぎな岬の物語」が11日、初日を迎えた。都内で行われた舞台あいさつに立った吉永は満員の客席を見て「昨夜は胸苦しい思いで眠れなくて、(演じた)悦子のように『大丈夫、大丈夫』と自分に言い聞かせた。でも何だか虹が出たようなホッとした気持ちです」と喜んだ。横で成島出監督が感極まって涙していたが、泣かなかった。「映画118本目で初めて味わう不思議な重圧が、ずっとあった。初日は泣いちゃうんですけど(プロデューサーの)私がちゃんとしていないと、バラバラになるから、絶対泣いちゃいけないと思っていました」と明かした。

 全国各劇場で客足は好調で、配給の東映は、興行収入20億円を狙えると発表した。