障がい者による競泳世界選手権(9月30日開幕、メキシコシティー)に向けて都内の国立スポーツ科学センターで行われている日本代表の強化合宿が14日、報道陣に公開された。リオパラリンピックで銀・銅2つずつのメダルを獲得した木村敬一(26=東京ガス)が取材に応じた。

 3月5日の春季記録会で派遣標準記録を突破し、代表に内定した木村は現在、泳ぎを微調整中という。「体の使い方をもう1度考えていきたい。特に自由形、バタフライのバランスをよくしたい」と前向きに語った。3月中旬にイベントに出席した際は「あと3年、きつい練習をこなさなければならないと思うと…」と20年東京パラリンピックへ揺れる心情を明かしていたが、それも吹っ切れた様子。

 今年の世界選手権は未体験の標高2250メートルという高地開催になる。今月末からは米国フラグスタッフで合宿が控えるが、「高地は初めてなので、お会いするのはこれが最後になるかもかもしれません」とジョークで締めくくった。【小堀泰男】