カンボジア代表の猫ひろし(本名滝崎邦明=38)は2時間45分55秒で完走した。序盤から最後尾でのレースとなったが、棄権の選手が出る中で粘り、出場155人中の139位。完走した選手の中では、下から2番目のタイムだった。

 猫は「最高の42キロでした。選手としてはタイムが良くなかったので、もうちょっと粘りたかった。カンボジアの人も日本の人もブラジルの人も応援してくれたのでよかった。最後本当にきつくて、絶対に歩かない、それだけは(と思った)。後ろの選手が押してくれて、負けられないと思って頑張りました。最後、(その選手と)握手してきました。最高ですね。(今後は)おいしいものが食べたい。ゆっくり考えたい。チャンスがあれば、またやりたい。50、60になっても。カンボジアには感謝しかない。カンボジアからまた日本に出稼ぎに行きます」と充実感たっぷりに振り返った。