女子日本代表なでしこジャパンの佐々木則夫監督(57)が、リオデジャネイロ五輪アジア最終予選で敗退が確定した場合、古巣J1大宮のフロントに入ることが5日、濃厚になった。出場を逃せば退任し、今後はクラブ強化に携わる。大宮からは現在空位となっているゼネラルマネジャー(GM)を含めた、統括的なポストが用意されるという。

 実績と人脈、知名度を生かして松本強化部長をサポートするだけでなく、異例の「社外活動」も容認される見通し。日本協会と連携し、女子サッカー発展にかかわることなら、クラブ業務の合間を縫って貢献することが可能になる契約だ。

 この日、NACKで取材に応じた鈴木茂社長は「日本協会が契約解除したわけではないので言及する立場ではない」と前置きした上で「仮に受け入れるとすれば、彼のキャリア、ノウハウ、スキルが、どこのパーツに当てはまるかを考えないといけない」と“獲得”に前向きな考えを示した。

 同社長は12年ロンドン五輪の後も佐々木監督にスタッフ入りを正式要請していた。佐々木監督は81年に大宮の前身、電電関東(NTT関東)入り。91年に引退した後は大宮の監督、強化部長などを歴任している。