日本代表のMF松井大輔(27=サンテティエンヌ)が、FWに「限定コンバート」された。18日、W杯アジア3次予選バーレーン戦(22日、埼玉ス)に向け千葉県内で調整。7日オマーン戦で一発退場したエースFW大久保が次戦出場停止になる可能性もあるため、「ポスト大久保」として攻撃練習で初めてFWに入った。日本はすでに最終予選進出を決めているが、3次予選で唯一黒星を喫した相手をたたくため、岡田監督が手を打った。

 攻撃練習が終わっても、松井は1人でシュート練習を続けた。ミドルレンジから左足を思い切り振り抜く。弾丸ライナーのシュートが、ゴールに突き刺さった。ポジションごとに振り分けられた調整では、本職の中盤ではなくFW陣と一緒にプレー。中央から、サイドからと得点へのイメージを植え付けた。

 松井

 (FWに入ったのは)中盤じゃダメってことじゃないんですか。でもオレはFWでも、どこでもいい。みんな慎重すぎるところがあると思うし、どんどん(シュートを)打てるところでは、打っていった方がいいと思っていたから。

 オマーン戦で一発退場した大久保の処分がいまだに確定しておらず、次戦に出場できるかは不透明なまま。14日タイ戦はMF香川を「ポスト大久保」として1・5列目に配置したが、今合宿には参加していない。現段階で計算できるFWは玉田しかいない事情もある。Jリーグや代表では未経験のFW先発はバーレーン戦限定ではあるが、最終予選も見据えてのコンバートだった。

 事実上の消化試合ではあるが、松井のバーレーン戦への思いは強い。タイ戦後の空港で、岡田監督から今合宿の免除を伝えられたが「いや、ボクは参加したい。試合も出たい」と直訴。欧州組にとっては貴重な休養期間だったが、日の丸をつけてプレーすることを選んだ。「3月のバーレーン戦の失点シーンだけが(フランスの)テレビで流れていたんで。やっぱり悔しいし、次はきっちり勝ちたい」。「FW松井」が、層の薄い攻撃陣の1ピースに加わった。【益子浩一】