<女子W杯:日本3-1スウェーデン>◇準決勝◇13日◇ドイツ・フランクフルト

 佐々木則夫監督(53)の采配が、なでしこを決勝へ導いた。今大会5戦目で初めてスタメンに抜てきしたFW川澄奈穂美(25)が2点を決めるなど、選手起用が的中した。スウェーデン戦直後、最愛の淳子夫人(53)に優勝を約束した同監督は、日本初のW杯まであと1勝に迫った。<なでしこジャパン佐々木監督夫人手記>

 約束を守ってくれてありがとう。ドイツ戦が終わって、私がドイツから帰国する時「ファイナルに行ってまた呼ぶからね」という、言葉を信じていました。私もリビングで、なでしこのブルーのユニホームを着て、日の丸を広げていました。

 いつも感謝してます。私が長女を妊娠した時に脳炎になり、8割死ぬっていわれた時「一生、オレが淳子を守る」と涙ながら言ってくれて。その言葉で私は勇気づけられたし、頑張って生きることができました。

 大会前(6月初旬)に、一緒に行った河口湖(3泊4日)は楽しかったね。一緒に七福神めぐりして、全部の写真をそろえて。家族の写真とともに、その写真もポケットの中に忍ばせてるんでしょう。その写真をプリントアウトしながら、私は「七福神様、日本を優勝させてください」と祈りました。「これがオレのお守りだ」と言って、喜んでくれたことを思い出します。富士山の精気ももらったし、怖いもんなし。河口湖から見える富士山で「ここはオレのパワースポットだ」って毎年、4、5回河口湖に連れて行ってくれますものね。

 唯一の心配は体調です。大会前の愛媛・新居浜合宿でひいた風邪が長かったですね。いまだに鼻声。明日(15日)は飛行機に乗って、そちらに行きます。あと少しだから、体に気をつけて頑張って。戻ったら、また河口湖に行って、再充電しましょうね。(佐々木淳子)