<W杯アジア3次予選:日本8-0タジキスタン>◇C組◇11日◇大阪・長居スタジアム
新司令塔が5点に絡んだ!
日本代表のMF中村憲剛(30=川崎F)が「本田の代役」を完璧にこなした。トップ下でフル出場し、香川の1点目と岡崎の2得点の計3アシスト。さらに前半35分に放ったシュートが駒野の得点につながり、後半11分には自ら左足でダメ押しの6点目を決めた。離脱中の本田の穴を埋めるには、十分な働きだった。
「(本田)圭佑とは全くタイプが違う。でもこういうトップ下の形もあるということを、少しは見せられたかな。アシストも良かったけど、トップ下だから得点も狙わないと。そういう意味でゴールはうれしい」
今月31日に31歳の誕生日を迎える。ベテランの域に達しつつあるが、14年W杯出場は諦めていない。7月中旬に体調不良に見舞われ、40度の高熱を出した。急性ウイルスへんとう炎で横浜市内の病院に入院。その時に入った病室が、偶然にも昨年2月のACL城南一和戦で下顎を骨折し、手術のため入った部屋と同じだった。W杯南アフリカ大会は4カ月後に迫っていた。顔面に包帯を巻かれ、流動食を飲み込みながら、必死の治療でW杯への希望をつないだ当時を思い出した。
「まだ代表に呼ばれ続けたい。でも結果を出さないと、すぐに呼ばれなくなる。次のW杯へと続く道で、まだまだ頑張りたい」。まだ夢の途中にいる。【益子浩一】

