日本代表FW本田圭佑(28)が無の境地でゴールに迫る。開幕から7戦6発と絶好調だったACミランでは、ここ4戦無得点と急停止。ワインレッドの派手なスーツで帰国。10日の練習後、得点から見放された状況を「ストレスよね。ゴールを取れていないというストレスを感じている」と表現。アギーレジャパンでも4戦を消化しゴールがない。対処法に「無心」を説いた。

 「矛盾するような言い方なんですけど“ストレスなんですけど、ストレスに感じると取れない”というのがサッカー。しっかり整理しながら、いかにリラックスというか、表現が適切なのか分からないけど、そういう状態で入った時に結果が出ているケースが多い。取りにはいくけどもトゥーマッチ(過剰)にならない精神状態ですね」

 取材エリアでは問いかけにひとつひとつ、自然体で力みなく答えた。胸の内が素直に言葉になって出てきた。結成以来、4戦連続で務める主将についても、初めて前向きな発言をした。当初は“拒否”し「様子見」と言っていたが、長谷部、遠藤の経験豊富な両MFらも復帰した今回のチョイスが“本指名”になるとみる。「経験のある選手が戻ってきた。監督から直接、この状況下でもし言われるんであれば、それはそういう認識を今後していく必要があるとは思う」。腹は決まっているようだ。

 今回の舞台・愛知はJ1名古屋でプロ生活をスタートさせた特別な場所。この場でもう1度「無」から踏み出す。今の本田は、何色にでも、どうにでも変化できそうな不思議な精神状態にあるとみる。【八反誠】