左膝半月板損傷で3月に手術を受けたJ2札幌MF小野伸二(35)が7日、札幌宮の沢でのトレーニングを開始した。3月5日に埼玉の病院で手術を受けて以降、1カ月間、同県内でリハビリを続け、順調に回復。今後2週間は別メニューで状態を上げ、その後は、回復具合をチェックしながら、復帰メニューを組んでいく。

 本拠地に戻った喜びが表情に出ていた。5日夜、札幌に戻り、この日から“再始動”。初日は、ゆっくりしたペースで30分、その後、ややペースを上げ10分間ランニングをして、最後はストレッチで締めた。2月の熊本合宿中に離脱したため、宮の沢のグラウンドでの練習は、昨年12月以来4カ月ぶり。「ここに帰ってきてほっとしている。グラウンドに立って、やっぱりサッカーが好きだし、仲間と一緒にやれる喜びを感じた」と笑顔で話した。

 4月ながら気温は低く、小野が体を動かした直後の正午の気温は4・5度。雪も降りだし「オレが寒さを持って来ちゃったみたいだけど」と苦笑い。チームはここ3戦勝ち無しで9位と苦戦中。戦列復帰はまだ先も、まずはムードメーカーとして、ピッチ外から、もり立てていく。【永野高輔】