J2磐田がC大阪に逆転勝ちした。前半にオウンゴールで先制を許したものの、後半24分に故障から3戦ぶりに復帰したFWジェイ(32)が同点弾。同43分にはMF小林祐希(23)のクロスをMFアダイウトン(24)が頭で決め、アウェーで逆転劇をみせた。前節アウェー札幌戦(0-3)後、磐田に戻らず大阪に直行。長い時間を一緒に過ごしたチームの団結力が粘りの攻撃を演出した。これで連敗を2で止め、2位に浮上した。
磐田ゴール裏に10人以上の選手が集まり、大きな歓喜の輪をつくった。1-1で迎えた後半43分。MF小林の左サイドからのクロスにMFアダイウトンがヘッド弾を決めた。勝ち越しに成功すると、ピッチ内の選手をはじめ、ベンチからも途中交代で退いたFWジェイやMF宮崎らも輪に加わった。MF上田は「自分たちが勝つんだ、という気持ちだった。逆転勝利ができたことは大きい」と喜んだ。
前半45分、相手のクロスがDF伊野波に当たり、オウンゴールで先制を許した。すぐにDF桜内らが駆け寄り、座り込んだ伊野波に声をかけた。ハーフタイムには名波監督から「さっきの失点は忘れろ」とゲキ。選手は気持ちを切り替え、後半に臨んだ。伊野波は「チームに助けられた。次は、自分が貢献できるようにしたい」と感謝した。
チームはアウェー札幌戦後、磐田に戻らずに大阪入りした。練習だけでなく、ピッチ外でも常にチームとともに過ごすことで、自然と会話も増えたという。名波監督から自由時間の許可をもらい、大阪の街を散歩する選手も。十分にリフレッシュし、試合前夜は選手のみのミーティングも開き、攻守の反省点を挙げて意思統一したことが、大事な一戦で粘りの攻撃につながったようだ。
FWフォルランなど代表選手を擁するC大阪だったが、小林は「うちの助っ人もすげーよ」と笑い飛ばした。2位に再浮上し「やられる気がしない。やられても、やり返せる」と自信を深める1勝となった。【保坂恭子】



