なでしこリーグの仙台レディースが6日、11年東日本大震災の被災地、宮城・女川町を訪れた。同町観光協会から震災時の状況説明を受け、その後は津波被害に遭った女川町立病院(現女川町地域医療センター)に足を運び、慰霊碑に献花した。

 千葉泰伸監督(44)は震災1カ月後、女川町に支援物資を届けたといい「ビルの上に車があったりと壊滅的。想像を絶する光景にショックを受けた」と振り返った。多くの選手が同町を訪れるのは初めて。土地整備など、復興がまだ進んでいない現状を見たMF嘉数飛鳥主将(26)は「もう5年じゃなくて、まだ5年」と神妙な面持ちで話した。

 昨年の同県石巻市に続く被災地訪問で、女川町に来る機会がなかったことから実現した。嘉数主将は「希望の星になれるよう、戦っていきたい」と、今季への決意を新たにしていた。