J2札幌の四方田修平監督(43)が6連勝した山口戦から一夜明けた29日、「100%出せば勝ちに持って行けるという自信が出てきた。今の勢いを続けていきたい」と手応えを口にした。9戦ぶり複数得点、10人での勝利、勢いある山口を圧倒。3つの収穫を生かし、6月4日の次節千葉戦で7連勝を目指す。

 勝っても常に課題を挙げてきた慎重派だが、今回は違った。1人退場者を出しながらもDFの人数を微調整しながら勝ちきった。相手をいなしながら白星をつかむ巧みな試合運びに「退場しても、こうやればしのげるという良い経験ができた。こういう戦いを、どの相手にもできるように」と、前向きな展望を示した。

 雰囲気も良い。好調のFW陣に加え、途中から出場したMF稲本、堀米、DF櫛引も数的不利の中、体を張ったプレーでアピールした。「競争が激しくなり、出ている選手の責任感も増している。いい流れ」。勝利とともに自信を重ね、首位の座を守っていく。【永野高輔】