年間勝ち点2位の川崎Fがアクシデントを乗り越え、首位浦和に1差のまま食い下がった。前半31分に、今季15得点の日本代表FW小林悠(29)がFW大久保からの縦パスに抜けだした際、左太もも裏を負傷。そのまま動けなくなり、6分後に交代した。苦境を救ったのは、代わって出場したFW森本貴幸(28)だった。
後半20分、DFエウシーニョが放ったシュートのこぼれ球に詰めて先制。終始、鹿島に押し込まれる苦しい展開の中、虎の子の1点をもぎとった。「こぼれ球が来ると思っていた。フロンターレはワンチャンスで崩せる。そこでしっかり点を取って勝てたのは大きい」。J1通算50試合出場の節目でみせたひと仕事で、鹿島に競り勝った。
元日本代表の森本は今季から加入。2月のキャンプでは風間監督からマンツーマンでトラップの指導を受け「蹴る、止める」の基本を学んだ。開幕2試合目の3月5日湘南戦で後半ロスタイムに同点弾を決めて好スタートも、4月に左膝外側半月板の手術を受け5カ月離脱。「復帰してからリーグでは点が取れていなかったので良かった」。ポジション争いで大久保と小林が立ちはだかる中、約8カ月ぶりの1発を喜んだ。
鹿島に17本のシュートを浴びながら、GK新井が3度の1対1を防いで2試合連続の無失点と安定感も出てきた。第2S優勝は逃したが、勝ち点は72まで積み上げた。最終節はホームG大阪戦。逆転での年間勝ち点1位を狙う。【岩田千代巳】



