6位から初のJ1昇格を目指した岡山は、4位C大阪の壁をやぶれなかった。

 0-0の後半7分に痛恨の失点。規定により、リーグ戦下位の岡山は引き分けでは昇格できないため、2得点が必要な状況となった。PO準決勝は後半ロスタイムに決勝点を挙げる劇的勝利だったが、この日は最後までゴールを割ることはできなかった。

 今季初のフル出場を果たしたFW豊川雄太(22)は「個人的に決定機を決められなかったので責任を感じている。チャンスはあったのに、僕が1、2本しっかり決めていれば。自分の力不足ということ」と、現実を受け止めた。

 今季、鹿島から期限付き移籍で加入。来季については「決まっていないので、これからどうするか考えていきたい。初めての移籍でJ1に上げるつもりと覚悟を持ってきた。でも達成できなかった。岡山にいたい気持ちもあるけど、これから考えていきたい」と話すにとどめた。

 これまで6位のPO決勝は12年大分、14年山形と2度とも昇格に成功していたが、好データを追い風にすることはできなかった。