G大阪の元日本代表MF遠藤保仁(36)が今季1号を決めた。沖縄合宿最終日の24日、初の練習試合(30分×4本)を実施。同じ元代表で同学年のFW高原直泰が率いる沖縄SV(沖縄県リーグ3部)と対戦し、主力組で60分間出場した遠藤が直接FKで先制点を挙げた。J1では14年以来、直接FK弾は遠ざかっているが、タイトル奪還に向けて好スタートとなった。試合は計6-1で勝利し、9日間の沖縄合宿を打ち上げた。

 最高気温18度の沖縄合宿最終日に、主将のMF遠藤がペナルティーエリア右から壁の上を通り越して直接FKを右隅に決めた。今季初実戦。G大阪第1号は28日で37歳を迎える大ベテランだった。9日間の短い合宿でもキックの感覚は自然と研ぎ澄まされていた。

 「FKは全然練習していないんでね。もっと精度を上げていかないと」

 伝家の宝刀である直接FK。J1で歴代2位の通算17点を決めている。最多のMF中村(磐田)とは5点差。遠藤自身、直接FK弾は14年10月26日のホーム東京戦以来遠ざかる。しかし、実力は健在だ。昨季はJ1通算100得点も達成し、今季は中村に迫るFK弾が期待される。

 刺激も受けた。この日の対戦相手、沖縄SVの背番号10はFW高原。世代別代表時代からともに日の丸を背負ってきた。戦友はオーナー兼監督兼選手と3足のわらじを履いている。遠藤は「ステージは違うけどいろんなことにチャレンジしている。彼自身いろいろ考えている」と感心する。

 遠藤が目指すのはもちろん、タイトル奪還。第1歩となる大事な沖縄合宿を終えたが「いい部分もあるが、まだまだな部分もある」と満足しなかった。結果は計6-1(1、2本目の主力組は3-1)の大勝。それでも沖縄SVはJFL昇格を目指すとはいえ、現時点で大学生レベルだ。

 長谷川監督も「得点が少なかったし、主力、サブ組とも攻撃は物足りない」。遠藤に触発され、しっかりゴールを決めた20歳のMF井手口も「単純なミスが多かったのでしっかりしたい」と気を引き締めた。2月7日のACLプレーオフを制して本大会出場、同26日のJ1開幕が当面の目標。5年連続主将を任された遠藤が、G大阪をさらに引っ張っていく。【小杉舞】