昨季J1と天皇杯を制し、クラブW杯でも準優勝した鹿島アントラーズが、ホームでFC東京相手に0-1。不運のオウンゴールで黒星スタートをきった。

 相手に決定機を何度か許しても、DF昌子源(24)を中心に体を張った守備を継続した。だが、後半37分、相手のミドルシュートをGKクォン・スンテが防いだものの、途中出場DF三竿雄斗(25)がクリアミス。「(ゴールの)右側に蹴ってCKにしようと思ったけれど、ボールが滑ってしまった。1つの場面で勝ち点3を失ってしまったので悔しい」。昨季のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)を制し、今季新加入のクォン・スンテも「シュートを打たれた時に、思ったよりもボールが速かった。最初はキャッチのつもりだったが、相手も見えていたので大きくはじこうと思った。それが判断ミスだった」と悔やんだ。

 攻撃陣もシュートを6本しか打てず、無得点に終わった。後半14分にはMF土居聖真(24)のパスを受けたFWペドロ・ジュニオール(30)がGKと1対1となったが、右足シュートは好セーブに阻まれた。石井正忠監督(50)は「開幕戦に多くの方が来てくれたのに、悔しい負けかたをしてしまった。後半は相手が引いた中で自分たちがボールを持てる時間が多かったが、決めきることができなかった。すぐにACLの試合があるので、そこに切り替えていきたい」。中2日で迎えるACLの敵地ムアントン(タイ)戦を見据えた。【鎌田直秀】