今季初めてJ2で戦う名古屋グランパスが開幕戦を白星で飾った。昨季まで川崎Fを率いた風間八宏新監督(55)の下、先発は11人中8人が新加入選手。広島から移籍したFW佐藤寿人(34)もスタメンに名を連ねた。

 名古屋は前半41分、札幌から新加入のDF櫛引一紀(24)が相手ボールを奪取。右サイドからクロスを入れると、長崎から加入したFW永井龍(25)がゴール中央から右足でダイレクトボレー。ボールはきれいにゴールへ吸い込まれ、新生グランパス初得点を挙げた。

 ハーフタイムには風間監督が「後半は0-0の意識でスタートしよう。落ち着くこと」と指示。後半16分には佐藤が相手GKと1対1の決定機を作ったが、左足のシュートは枠の右にそれ、観衆から歓声とため息が交差した。佐藤は同21分にもシュートがポストに直撃するなど、試合は名古屋ペース。同39分に永井が右足で2点目となるシュートを打ち込み、試合にけりをつけた。

 初のJ2降格が決まった昨年11月3日湘南戦と同じ本拠地は、1万8918人の超満員。湘南戦の1万8474人を上回るサポーターと共に、名古屋が新たなスタートを切った。