ジュビロ磐田は20日、明日22日の次節アウェー鹿島アントラーズ戦(午後3時)に向けて磐田市内の大久保グラウンドで約1時間半の調整を行った。カシマスタジアムでは、2010年11月を最後に6年間(14、15年は対戦なし)勝利がない。名波浩監督(44)は「ほころびが出ないチーム」。MF中村俊輔(38)も「補強も含めて、ここ数年で一番強い感じがする」と、昨季王者への警戒を強めている。

 だが、今季初の連勝を懸けて真っ向勝負を挑む。この日の紅白戦では、3バックの布陣をチェック。前節鳥栖戦で今季初採用し、連敗を阻止したこの布陣で鹿島戦に臨む方向だ。「戦い方は変えない。(攻撃の)起点となるサイドで前から守備にいって、後ろに下げさせる回数を増やせれば」と名波監督。積極的な守備からリズムを作ることが鍵になりそうだ。

 チームは試合2日前のこの日、現地入りした。J2時代から9勝1敗と勝率9割のルーティンで万全の状態を整える。もっとも、唯一の1敗は昨季9月17日のアウェー鹿島戦だったこともあり、名波監督は「期するものはある」と言葉に力を込めた。【前田和哉】