仙台が28日、東日本大震災の影響で休止していたチームの活動を再開した。仙台市のクラブハウスに集合した選手、スタッフは宮城県石巻市の市役所や避難所に向かい、救援物資を届けたほか、ボランティア活動を行った。

 選手らは数人のグループに分かれ、避難所の石巻市の小中学校を訪問した。市立向陽小では、手倉森誠監督(43)や元日本代表FW柳沢敦(33)が約50人の子どもたちとサッカーをした後、プールからトイレに水を運ぶバケツリレーを手伝った。

 手倉森監督は「少しでもメンタルケアができればと思った。ベガルタの息をあちこちに吹き込んで元気を与えたい」と話した。6年生の有松大雅君(12)は「選手も来てくれたし、友達にも会えた。外であまり遊べなかったのでうれしかった」と喜んだ。

 仙台は震災で本拠地のユアテックスタジアム仙台や、練習場に隣接するクラブハウスが損傷するなどの被害があった。29日に練習も始め、4月23日に予定されているリーグ戦再開に備える。