G大阪は26日、今季から就任したブラジル人のセホーン監督(61)と、元日本代表FWの呂比須ワグナー・ヘッドコーチの解任を正式発表した。

 リーグ戦、アジア・チャンピオンズリーグを含め開幕から公式戦5戦全敗と結果が出ていなかった。

 この日、午前中にセホーン監督、呂比須ヘッドコーチらが大阪・万博練習場内にあるクラブハウスに呼ばれ、解任を通告された。

 10年間指揮を執った西野前監督の退任が昨年末に決まり、当初は呂比須氏が監督に就任する予定だった。しかし、監督資格ライセンスが認められずに急きょ、日本では実績のないセホーン監督を招聘(しょうへい)して新シーズンに臨んでいた。

 セホーン監督の後任には、日本協会公認のS級ライセンスを持つ生え抜きの松波正信コーチ(37)が昇格。ヘッドコーチには実好礼忠コーチが就任する。

 前日25日の磐田戦後には一貫して解任を否定し続けてきた金森喜久男社長は「G大阪を託す上で、目指すサッカーの方向性が合致して招聘したセホーン監督以下、コーチングスタッフでした。そしてその考えは今でも間違いではなかったと信じております。しかし、目指すサッカーを浸透させることができず、この5試合連敗、そして内容的にも躍動感のないサッカーであったことを受け止め、今回の決断に踏み切った」とコメントを発表した。

 また、山本浩靖強化本部長も責任を取って辞任することも発表した。